中小企業のAI活用 第3章 中小企業の活用事例

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こんにちは、IT経営コンサルタントの坂田岳史です。

 第2章では、身近なAIについてお話ししました。AI家電などは既に使っている方もおられるかもしれないですね。これからも、ますます我々の生活にAIが登場するでしょう。

 一方で、既にビジネスシーンでもAIが多く活用されています。特に大企業では、製造ラインの不良発見や機械設備の故障予知、熟練工の技能継承への活用や、医療分野では治療の為の論文検索・分析、CTスキャンデータの画像解析などで実績があります。また農業では画像診断による病害虫の発生予知により、早期に対応する事で被害を少なくする取組などが行われています。他にも様々な分野でAIが活用されています。

 このようにAI活用が普及していますが、中小企業ではまだまだ普及が遅れています。

この背景には、中小企業ではAI自体の知識が少ない事や、AIでできる事が分からない、導入費用が高いなどの理由があるでしょう。ちなみに、高級車のベンツではAIを活用した自動運転機能が既に搭載されていますが、大衆車にはまだ搭載されていません。言葉が適切でないかもしれませんが、現在はお金持ちは自動運転というAIを利用できるのです。

これは企業でも言えます。現在のビジネスシーンでは、資金的に余裕がある大企業はAIを活用した生産性向上の向上や、マーケティング・集客に活用してコストダウンや売上向上させています。資金的に余裕がない中小企業では、その恩恵を受ける事が難しいのです。のままでは、大企業と中小企業の格差が、ますます広がるでしょう。

 しかし安心してください!中小企業でも以下のように、AIを積極的に活用して成果を出している事例があります。

.ゑびや大食堂

 これは有名な事例です。カメラで店の前を通る人を写し画像認識で通行人の数や男女、年齢などをAIで分析します。また当日の天候や過去の入店人数、注文メニューなどから当日の来店人数を予測するだけでなく、注文される料理の数も予測するという優れものです。れにより、料理の材料仕入や在庫の適正化、店員さんのシフト適正化などにより、大きく売上・利益を上げています。同社の社長さんが率先してAIシステムを開発したそうです。

.クリーニング店でのAI活用 

 こちらも有名な事例ですね。福岡でクリーニング店を8店舗展開するエルアンドエーでは、画像認識のAIシステムを独自開発しました。これは、店頭でお客様が持込んだ衣類をワイシャツやズボンなどを認識し、クリーニング代金まで自動的に表示します。将来は店舗を無人化しえて省力化を図る計画もあるようです。

.きゅうりの判別AI

 先のクリーニングと同様に「きゅうり」の判別にAIを活用しいているのが、静岡のきゅうり農家です。きゅうりは出荷する時に、色合いや大きさ、形などによりランクがあります。従来はそれを人が判別していましたが、量が多いとかなりの作業量になります。それをAIを使い判別する事で、作業効率を大幅に向上させました。このAIシステムも同社の代表の方が独自開発されたそうです。

この他にも、画像認識を活用したパン屋さんの事例や、お客様の顔を覚えておき、再来店された時にお気に入りのメニューを提供するラーメン屋のAI活用事例などもあります。

尚、これらの事例の特徴は、画像認識(ディープラーニング)を利用したもので、独自開発した事です。AIに限らず情報システムは、既存のパッケージ(販売管理システムなど)を使うケースと、独自に開発するケースがあります。

AIシステムの場合、利用するデーが企業ごとに違う為、既存の販売管理システム(パッケージ)を使うように気軽に利用できません(利用データの活用は後章でまたお話しします)。

また、AIシステムのパッケージも、まだ多く存在しません。その為、独自開発に挑戦されたと思います。今後、中小企業が利用できるAIパッケージが多く登場すれば、AIの普及も進むでしょう。


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