精密板金加工業のIT活用成功事例(クラウド型生産管理の活用)!

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こんにちは、IT経営コンサルタントの坂田岳史です。

ここでは、私がIT経営コンサルティングをさせて頂いた、精密板金加工業の株式会社広瀬製作所様のIT活用成功事例をご説明します。尚、上記の写真は、同社が「中小企業向けIT活用雑誌COMPASS」掲載された公開事例をにしています。

株式会社広瀬製作所は、精密板金加工の試作から量産を得意としています。同社では、他社ではできない試作用の金型を自社で作り、精度とスピードが要求される試作品対応で、得意先から多くの支持を得ています。しかし、試作、量産の受注が多く、事務処理効率が悪いため、受注処理(生産計画作成含む)に多くの時間がかかっていました。その結果、現場への指示も遅れ、技術・技能者が十分時間をとって試作品づくりに取り組む時間がないという問題がありました。つまり、トータルリードタイムを短縮し、かつ現場の技術・技能者が試作品制作に、じっくり時間を取とれる環境作りが、経営課題だったのです。

そこで、同社は、IT経営力大賞で最優秀を受賞した、田中精工株式会社が開発した「PT-SaaS」というクラウド型の生産管理システムを導入し、現場作業の前後(受注から生産計画、作業指示作成、出荷)の事務処理を劇的に効率化しました。これにより、トータルリードタイムが短縮でき、現場の技術・技能者が十分に腕を発揮できる環境ができたのです。

つまり、IT活用前は、受注してから現場へ作業指示を出すまで時間がかかっていたのですが、IT化の後は、すぐに現場に指示を出す事ができる為、現場で試作品の試行錯誤をする時間が増えたのです。これにより、難しい形状の試作品でも納期に間に合うのようになり、同社の信頼性も大きく向上しました。もちろん、トータルリードタイムが短縮できたため、受注量も増え結果として経常利益が4倍になるなど、大きな定量効果も出ました。
これが評価され、同社は「中小企業IT経営力大賞で優秀賞」を受賞されたのです。

尚、現在は同社の得意技をさらに発揮する為、「板金コンシェルジュ」という戦略を打ち出し、難しい試作品作りに取り組まれています。

本事例のお問合せは、こちらまでお願いいたします。
IT経営実践マニュアル!


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