5.IT活用とDXの違い!京都の中小企業DXコンサルタント

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こんにちは、京都を中心に中小企業のDXコンサルを行う坂田岳史です。

本blogでは、DXの本質を理解して頂き、中小企業が取り組む為のヒントをシリーズでお話します。自社のDX化の参考にして頂ければと思います。

第5回:IT活用とDXの違い!

 DXと同じような言葉にIT活用があります。また、IT経営という言葉もあります。これらは何がどう違うのでしょうか?DXの正体を明らかにする為に、まず従来のIT活用やIT経営について復習したいと思います。 

 従来のIT導入には、「ボトムアップ型」と「トップダウン型」の2つがありました。前者は現場の問題・課題を解決する為にITを活用する方法です。テレワーク環境がないのでノートPCを社員に配る、手で入力していた効率の悪い業務をRPAソフトで自動化するなどはボトムアップ型になり、主に業務効率化の為に導入されていました。中小企業ではこのタイプのIT導入が多くなっています(上図左)。

 一方、トップダウン型は、経営課題を解決する為にIT導入を図ります。例えば、コロナでお客様が来なくなり、売上が激減した飲食店がEC(ネット販売)に取り組む。或いは、受注生産の製造業が売上を伸ばすために、見込生産にも取り組む。その為に、新たな生産管理システムを導入するなどは、売上・利益を向上させるIT導入であり、トップダウン型になります(上図右)。どちらが良い悪いではなく、従来このような2つのIT導入がありました。そして、ボトムアップ型をIT活用、トップダウン型をIT経営と呼んでいました。

-第6回に続く-

第4回:DXが注目される訳!

第6回:経済産業省のDX定義

中小企業のDXコンサルタント 坂田岳史
中小企業診断士、ITコーディネータ、ITストラテジスト
有限会社ダイコンサルティング 代表取締役
京都府中小企業診断協会 会長
兵庫県立大学 客員教授 経営情報システム論担当

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