IT経営コラム:強みを活かす「強み経営」の重要性【記事】

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こんにちは、IT経営コンサルタントの坂田岳史です。

今日はITから少し離れて、経営手法をお送りします。

企業の経営手法にはいろいろありますが、その中に「強み経営」があります。これは技術力、営業力など現在ある自社の強みをさらに強くして利益を向上させるという考え方です。

しかし、この強みは表面上だけではダメなのです。
例えば、サッカーチームが海外から優秀な選手を入れると、その選手1人で多くのゴールを奪え、チームも優秀な成績を残す事ができるでしょう。しかし、その選手が退団すると、すぐに成績が落ちてしまいます。

優秀な選手がいることは確かに強みですが、それは本当の強みではありません。本当の強みは、優秀な選手を育てる仕組みあることです。Jリーグでは、トップチームの下にユースやジュニアユースチームがあり、そこで将来のJリーガーを育成しています。
今この瞬間に優秀な選手がいることが強みでなく、そのような選手を育成できる仕組みがあることが本当の強みなのです。

これは、企業でも同じです。技術・技能や営業力は人についています。たまたま、優秀な社員を獲得できたといのうは本当の強みではないでしょう。優秀な社員を育成できる仕組みがある企業は人材という強みを持ちます。

ちなみに、現在私がIT経営の顧問をしている会社(製造業)では、若い従業員の技能・技術力をアップする為の教育訓練計画を作り実行されています。また、社内基準を作りその基準をクリアする事で、昇級していく仕組みを作られています(1級、2級など)。このような仕組みがあれば、永続的な強み経営ができるでしょう。

一度、自社の強みを考えてみてください。そしてその強みが継続的に発揮できるか、さらに考えてください。もし、今だけの強みであれば、それは本当の強みではありません。そのときは、数年先も強みであり続ける仕組みづくりをする事をお勧めします。

IT経営コンサルタント 坂田岳史 (ITストラテジスト、中小企業診断士、ITコーディネータ)
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