白紙のページに書く!【IT経営コラム】

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こんにちは、IT経営コンサルタントの坂田岳史です。

先日、知人の紹介である講演会に参加しました。ここでは、中小企業の社長さんをゲストにお呼びしていろいろな話を聞く事ができます。今回は、私も勉強に行ってきました。そこで、興味深い話をお聞きしたので、少し紹介します。
 
社長さん「経営者は経営しなければならない」
 
坂田「そんなの当たり前、ぶつぶつ(独り言)」
 
社長さん「その心は、本当に経営している経営者が少ない」
 
坂田「ふんふん」
 
社長さん「私は経営とは読書の逆だと考えている」
 
坂田「なんやそれ?」
 
社長さん「読書は、最初から読んでいき結末が最後にわかる」
社長さん「私は白紙の本の最後のページに、まず目標を書く」
社長さん「そして、その目標を達成するために白紙のページに最初から物語を書いていく」
 
坂田「なるほど、なるほど」
 
つまり、この社長さんが言いたいことは、まず経営する目標を立てて、それを実現するための、様々な施策を実施して行くということです。多くの経営者は、本当に目標を立ててその実現に向けて経営していないと言っているのです。実はこの社長さんは、あるベンチャー企業の社長で株式上場も果たしました。一般の中小企業とは少し環境が違いますが、この考え方は非常に重要ですね。
 
私もIT活用型の経営改革プロジェクトを任された場合、まず目標を設定してもらいます。これは、曖昧なものでなく利益率**%向上などのように、数値で計れるものです。これは、私の個人的な感覚ですが、中小企業の中には、今期の経営計画を「昨年がこんなものだったら、今年もこんなもんだろう」という感じで数字を作っている所があります(もちろん、そうでない企業も多くありますが)。
 
本当の経営とは、この社長さんが言われるように、まず明確な目標を立てて、その実現にどうやって取り組むかを考え、そして実行することですね。私の場合は、実行計画の中にIT(例えば、生産管理システムなど)活用を盛り込んで、目標達成までの道筋を描く指導をしています。
 
いずれにしもて、まずは目標を立てる。そして、それを達成するための施策を計画し実行する。いわゆる、KGIとKPIの考え方ですが、このような考え方は重要だと思います。

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