IT経営コラム:生産計画の作成と情報収集の工夫【記事】

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こんにちは、IT経営コンサルタントの坂田岳史です。

一般的に生産計画には、「大日程計画」、「中日程計画、「小日程計画」があります。大日程計画は3ヶ月~最大1年先くらいまを見越して、何をどれくらい生産するかを決めるものです。そしてこの時、必要な設備があれば投資計画も作成します。

中日程計画は、大日程計画に基づき大よそ1ヶ月単位で計画を作ることが多いようです。この時は、来月分の生産に必要な生産資源(人員、設備、原材料など)を特定し確保します。さらに、これに基づいて週単位や日単位に小日程計画を作成します。ここでは誰が、いつ、何を、どれくらい作るかを細かく決めます。

私は中小製造業のIT経営コンサルをすることが多いのですが、
特に、得意先からの受注を受けて加工等を行う中小製造業では、大日程計画を作成しているところが少なく、多くは来月分の計画(中日程計画)づくりに留まっているようです。
これは、ある意味しかたないですね。生産計画は得意先からの受注によって決まりますから。

ちなみに、ある中小製造業では1年間ではありませんが、最低3ヶ月~4ヶ月先の受注を予測しています。過去データに基づく科学的予測も行いますが、基本は得意先からの情報です。ですので、いかに得意先から精度の高い情報を引き出すかがポイントです。そして、この企業ではある程度これに成功しています。

3ヶ月~4か月先の受注予測を立てることにより、工場ではそれに必要な設備や人員計画を作成しています(もちろん、ズレは発生しますが)。下請けだからと言って、注文が来てから生産計画を立てるのでなく、積極的に情報収集し、効率のよい生産計画を立てているのです。

ちなみに、得意先に生産計画聞いても、なかなか教えてくれない!と思って方もいるでしょう。実は、この企業では生産管理システムから過去の出荷データ等を簡単に分析できる仕組みを持っています。つまり、ある得意先の特定の製品の出荷状況がすぐに分かるのです。これにより、最終製品のライフサイクルを予測しそれを得意先との交渉に使っています。
「この製品、半年前に比べて出荷量が減っていますね」「そろそろ新製品が出るのではないですか」てな具合に、うまく情報を引き出す工夫をしています。これはどこの中小製造業でも当てはまらないでしょうが、ITを活用して情報を引き出す工夫をすること自体が、素晴らしい活動だと思います。

IT経営コンサルタント 坂田岳史 (ITストラテジスト、中小企業診断士、ITC)
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