もう1点?リスクを最小限にする経営【IT経営コラム】

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こんにちは、IT経営コンサルタントの坂田岳史です。
 
先日、サッカーの試合がありました。試合は3-1でホームチームが勝ちました。ただ、後半30分を過ぎた頃からホームチームは勝ちを意識したのか、まったく攻撃せずに守りに徹しました。ま、これは相手のカウンター攻撃を警戒しての事なので、ある意味しかたないですが観ている方にとっては、後半はまったく面白くない試合でした。リスクを取らない戦術は堅実に勝ち点を得るにはいいですが、面白い試合はできないですね。
 
これは経営においても同じだと思います。従来の得意先に従来の商品を売っているうちは、リスクもなく堅実な経営ができるかもしれません。しかし、それ以上の成長は難しいでしょう。さらに従来の得意先から将来に渡り注文がくるとも限りません。果敢な企業はあえてリスクをとって新しい商品を開発し販路開拓により維持・成長を目指します。
 
ホームチームも3-1で勝っていても、さらに得失点差を狙ってもう1点を取りに行ったとします。しかし、逆にカウンター攻撃で1点とられて3-2になると、その時点でまた守りに徹すれば勝てるかもしれません。これは、リスクを最小限に押さえる考え方です。
 
 つまり、ある時点でリスクを冒して何か新しい取り組みをする。しかし、それが上手く行かなかった場合、どこでそれを止めるかがポイントになります。例えば、ある会社が、ネットショップを初めてショッピングモールにも入ったとします。それにかかった初期費用が100万だとし、半年後に月100万の売上を目標にしました。当然、ランニング費用も加味して月100万円売上があれば利益がでるという事業計画も作っているとします。そして半年後の結果を見て継続するか撤退するを決める。これは、リスクを最小限にする考え方であり正しい行動でしょう。
 
 しかし、私がよく見るケースでは、このような事業計画なしにとりあえず100万くらい売れたらいいな的な感覚で始めるショップも多くあります。この場合、リスクを最小限にする撤退時期の根拠が薄いので、撤退時期を間違い経営に悪い影響を与える事もあります。
 
いずれにしても、リスクを冒す試合や経営は成長する可能性を秘めていますが、くれぐれもリスクを最小限にする時期を明確にすることが重要だと考えます。

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