攻めのIT経営を含む、4つのIT経営領域【中小企業の為のIT活用】

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こんにちは、IT経営コンサルタントの坂田岳史です。

 最近では「攻めのIT経営」という言葉も使われだしました。従来IT活用というと、業務効率化を目的として使われるケースが多かったですが、攻めのIT経営は、新規顧客獲得の為の販路開拓など、売上向上にITを積極活用するという経営手法です。

 実はここが少し分かり難いところなのですが、通常企業は成長する為に経営活動を行います。「うちは、売上を向上させる為に、常に新規顧客開拓をやっていて、ITも使っているよ」と言われる社長さんも多いでしょう。例えば、営業担当者が従来の紙のカタログの代わりに、タブレットを使って製品説明をする。これも売上向上の為のIT活用です。しかし、タブレットを使ったからと言って、直ぐに大きな売上には結び付きません。私は、攻めのIT経営とは、活用しているITがどれぐらい企業成長(売上向上)に貢献しているかがポイントだと考えます。
 
 上の図は、私が考える4つのIT経営領域です。左上「合理化のIT経営」は、生産管理システムなどを使い全社的な業務効率化を図っている状態です。その下の「効率化のIT経営」は、会計業務など一部の業務にシステムや表計算ソフト等を使い効率化している状態です。そして、右上の「飛躍のIT経営」は、Webと業務システムを連携させて受注処理を半自動的に行ったり、Webを活用してブランド構築を行うなど、全社的な取組として企業飛躍の為にITを活用している状態です(ここが攻めのIT経営と言われている部分です)。最後の右下「助走のI経営」は、HPで商品を販売したり、営業担当者が個人的にモバイル端末活用するなど、売上向上の為にITを活用していますが部分的な業務であったり、担当者の創意工夫のみに留まっている状態です。この状態は、進化すれば大きく飛躍するという意味で、助走という言葉を使っています。

 また、この4つの領域のうち「効率化のIT」と「助走のIT」は、経営戦略に基づいたIT活用というよりも、担当者や部門長の発案で行う事が多いでしょう。また、「合理化のIT」は、経営者の判断で全社的なシステムを導入する事も多いですが、経営戦略に基づくと言うよりも言葉通り、単なる合理化目的になる事も多くあります。

  一方、「飛躍のIT経営領域」は、経営者が売上を向上させ企業が成長飛躍する為には何が必要かを考えて実行します。これは、成長戦略に基づくIT活用です。その意味で、「飛躍のIT経営領域」が真のIT経営の姿と考えています。

中小企業経営者の為のIT経営実践マニュアル

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